第5章  教育実践授業における活用事例

1.指導計画および指導案

 

  SchoolGISを利用して、実践授業を進めるにあたり、以下のような一般的な指導計画および指導案を作成した。

  指導計画については、表7のように既存の授業と比較して、SchoolGISの特徴を認識してもらうため、全体を3時間構成と考えた。まず、SchoolGISの特徴を生徒に認識してもらうため、既存の授業スタイルにおける地誌的授業を1時間実施する。これは、各先生方が行っていたこれまでの授業スタイルと同じである。次に、表8のようにSchoolGISの特徴的な機能の1つであるユーザデータの登録と重ね合わせ機能を使って、現在のランドマークとなる位置(例えば、学校周辺であれば学校や自宅位置など。デパートや図書館、病院、寺院などが該当)が古い地形図上では何であったか、という作業を通じて地域の変容をつかむ。さらに、表9のようにSchoolGISの土地利用変化を集計する機能を利用して、地域の土地利用変化を捉える。生徒各自が新旧土地利用図を作成し、その場所で比較を行う。

  この指導計画は全3時間構成であるが、場合によってはユーザデータ作成部分のみや土地利用図の作成部分だけの授業を行う場合でも応用できる。また、全国各地で行う場合や課外授業や総合的学習に組み込む場合にも特定の1時間だけを学ばせることも可能である。

 

表7  SchoolGIS利用による指導計画

メインテーマ

サブテーマ

学習内容

SchoolGIS内容

地域の概観

 

(既存手法)

地域のイメージ

どんなことを知っているか

 

地図の変化

どこが変わっているか

 

統計の変化

どう変わっているか

 

GISとは

コンピュータ利用の効果

 

地域の変容(1)

 

GIS利用

GISの操作

基本的操作方法

基本操作全般

変化の抽出

新旧変化の認識

ユーザデータ作成

地域的変容

地域全体の変容

 

GISの効果

GIS利用の利点

 

地域の変容(2)

 

GIS利用

GISの操作

基本的操作方法

基本操作全般

新旧の現状

新旧土地利用図の作成

土地利用図作成

地域の変容

変化図の作成

土地利用変化

GISの効果 GIS利用の利点  

                                                       

 

 

表8  地域の変容(1)の指導案

学習内容(時間・分)

指導の留意点

SchoolGISの操作

地域概観の復習(10)

復習もしくは生徒が持つ地域情報の確認

 

GISの基本操作(5)

基本的操作方法の実行

拡大縮小、地図のオープンなどの基本操作

地域的変容の実習(15)

地図上にユーザデータアイコンを登録

ユーザデータ作成、保存

地域的変容の把握(5)

異なる時点の地図上で作成したユーザデータを表示

地図オープンとユーザデータ重ね合わせ

まとめ

GIS利用の効果(5)

GIS利用の効果、まとめ

 

 

 

表9  地域の変容(2)の指導案

学習内容(時間・分)

指導の留意点

SchoolGISの操作

地域概観の復習(10)

復習もしくは生徒が持つ地域情報の確認

 

GISの基本操作(5)

基本的操作方法の実行

拡大縮小、地図のオープンなどの基本操作

現在の土地利用図作成(5)

地図から土地利用を判読し着色

土地利用データ作成

過去の土地利用図作成(5)

異なる時点の地図上で土地利用を判読し着色

土地利用データ作成

新旧土地利用の比較(10)

変化部の抽出および考察

土地利用データ集計

まとめ

GIS利用の効果(5)

GIS利用の効果、まとめ

 

 

 

         


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