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Q21:「地形図」と「地勢図」は違うの?

・地形図 - 国土地理院が作成している一般図で縮尺1万分1、2万5千分1、5万分1の3種のシリーズの地図を指します。
・地勢図 - 国土地理院が作成している一般図で縮尺20万分1のシリーズのものを指します。


「地勢図」という名称が使用されるようになったのは、昭和20年代後半で、「地形の大勢を表す図」ということでこの名称となったようです。それまでは「帝国図」と名づけられていました。
そして、それに対応する英語として「regional map」が当てられたのですが、地図の表示内容から見れば「topographic map(地形図)」であるとも考えられます。地形図と地勢図は縮尺の違いはあっても基本的には同じグループの地図といえるでしょう。


1万分1地形図
2万5千分1地形図
5万分1地形図
20万分1地勢図

Q22:イチゴ畑は「果樹園」じゃ無いの?

・果樹園 - 「果樹園は、りんご、みかん、梨、桃、栗、ぶどう等の果樹を栽培している土地に適用する。」
・畑 - 「畑は、陸稲、野菜、芝、パイナップル、牧草等を栽培している土地に適用する。」
・その他の樹木畑 - 「その他の樹木畑は、桐、はぜ、こうぞ、庭木等を栽培している土地及び苗木畑に適用する。」
(「平成14年2万5千分1地形図図式」より抜粋)


地形図で表示される「果樹園」に適用される果樹は、市場や食べ物の生産高を調べている農林水産省の扱いとは少し違います。


ミカン  リンゴ  ブドウ

ミカン、リンゴ、ブドウ等は、市場でも農林水産省でも果物で、地図記号も「果樹園」で表します。


スイカ  イチゴ、メロン

スイカ、イチゴ、メロンは、市場では果物として扱われますが、農林水産省では野菜として扱います。これらのものをならせる植物体は木ではなく草です。地形図の記号の項目名は果「樹」園ですから、この3種の栽培地は果樹園にはなりません。地図記号では「畑」やビニールハウスを示す「建物類似の構造物」で表わします。


パイナップル

では、パイナップルはどうでしょう。パイナップルはれっきとした果物ですが、実がなれば元から切り取って収穫します。多年草ですから、自然にしておいてもその根は枯れませんが、収穫を確保するために次の年は新しい苗を植え変えます。
2万5千分1地形図図式ではパイナップル畑は「畑」として扱うことが明記されています。なお、国士基本図等の大縮尺図では、パイナップル畑の記号が畑記号とは別に定められています。


ユズ、スダチ、カボス、ダイダイ、梅、銀杏  クリ、クルミ

ユズ、スダチ、カポス、ダイダイ、梅の実、銀杏(イチョウの実)、等は、市場では野菜として扱いますが、農水省では果物として扱います。地図記号ではどうでしょうか。梅、ユズ、スダチ、カボス、ダイダイの木が樹園をなすほどの広がり(範囲)を占めており、また、それらが実をとることを目的としていれば、「果樹園」として扱います。実をとることが目的ではなく、苗木や幼木を育てることが目的であれば「その他の樹木畑」の記号で表示されます。
イチョウの木の場合はどうでしょう。銀杏を採ることが目的でイチョウ畑があるという例を知りませんし、実際そのような園地は無いでしょう。独立した1、2本の木や街路樹ならたくさんありますが、果樹として採ることが目的ではありませんから果樹園にはなりません。実を採ることが目的のクリ、クルミ等は広がりの規模が規定以上のものであれば、果樹園として表現します。これらの実は、市場でも農水省でも果物です。


ブルーベリー、スグリ

最近増えたものにブルーベリーやスグリの園地があります。これらは低木ですが木には違いありませんから果樹園としてよいと思いますが、独立して規定以上の広がりのものは現在日本には無いかも知れません。規定では、図上3.0×3.0mm以上のもの、または1.5×5.0mm以上のものとなっています。これは、現地で75×75mまたは37×125m以上になります。仮にあっても、現地で見ればすぐに分かりますが、空中写真ではこのような低木は判読が難しく、地図作成者泣かせの樹園地です。

Q23:「卍」の記号を、寺院として地図記号に使用するようになったのはいつ頃?

A:地図に記載する記号は、その約束事を定めた「図式」に規定されます。卍は、「明治13年式」と呼ばれる、わが国最初の洋式図式に「佛閣」として記載されています。

Q24:電波塔の地図記号の真位置(実際の位置)はどこでしょうか?

A.「Q16」にもある通り、地形図に表示する記号・文字等の全ての事項は「図式」に規程されています。
「電波塔」は、「その他の構造物」に分類される地図記号です。「その他の構造物」は、記号の表示された位置が対象物の存在する位置とされており、真位置に表示する地図記号です。
それでは、地図記号のどこが真位置になるのでしょう?
その他の構造物には、電波塔のほか、「高塔」、「灯台」、「煙突」などがありますが、地図記号により、記号のどの部分が真位置になるかが異なります。
地図記号が、対象物を上部から見た形状が記号化されたもの(平面図形といいます)は、記号の中心が、対象物を側面から見た形状が記号化されたもの(側面図形といいます)は、記号の下部中央が真位置となります。
電波等は側面図形なので、記号の下部中央、つまり「W」の左にある縦線の下方延長線と円の下方が交差する位置が真位置です。


その他の構造物の真位置例

Q25.「北」とは、何を示す?

A.地球は地球自身が回転しながら太陽の周りを廻っているのはご存知だと思います。地球が回転している軸は地球の重心を通り地球表面と交差する北側の点を北極といい、南側の点を南極といいます。地球上で北の方向とは、この北極点の方向のことです。北極星は、地軸の北の方向に極めて近い(1度くらいずれている)ところにありますので、夜、北極星を見つけて、その方向を北であると知ることができます。


<関連するQ&A>

Q6:方位、方位角とは?

Q7: 磁北、方眼北とはなにか?

Q8:真北と磁北が合致しないのはなぜか?


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