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Q1:数値地図とはなにか?

A:数値地図とは、既成地図のアナログ情報及び新たに付加する各種情報(地形、土地利用、各種施設)を数値化して、記憶媒体(CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク等 )に記録したものです。また、この記録媒体よりコンピュータ並びに周辺装置を用いて、地図図形に再生(出力)したものを含めて数値地図と呼んでいます。
ほぼ同じ意味を持つ用語として「電子地図」(Electronic map)があり、数値地図よりも早くから使用されていたのですが、国土地理院が地図に盛り込まれている情報等を数値化してFDやCD-ROMを媒体としてユーザーに提供するに当たり「数値地図」と名付けたことから、現在ではこの用語も一般的になりつつあります。ちなみに、海上保安庁海洋情報部が作成・刊行している海図等の数値地図版は「電子海図」と名付けられています。

Q2:数値地図の投影法はなにか?

A:数値地図には多くの種類があり、元となる地図等は、それぞれ異なります。そのため、投影法(図法)は、各地図の図式で定められた図法で作られていると考えて良いと思います。
しかし、地図データを数値化する際に、正規化処理を行なう場合もあります。正規化と言うのは、不等辺四辺形または台形である地図1図面毎を最も近似的な大きさ・形の長方形に置き換える処置のことです。

Q3:空間データ基盤とはなにか?

A:社会基盤となる骨格的な情報を、コンピュータで利用できるよう構築した地球上の位置をもったデータで、国、地方公共団体等で整備を進めています。
また、国土地理院によって作成刊行されている数値地図のうち、地図の縮尺2500 分1および2万5千分1に相当する地図の各項目の主として真位置や中心位置情報をデイジタル化(主にベクターデータ)したものに付けられている製品名(商品名)の副題ともなっています。
現在、次の2種類の製品があります。


数値地図2500(空間データ基盤):都市域について、行政区域・海岸線、街区、道路(中心線、車道、歩道境界、道路界)、河川(中心線、河川区域)、鉄道・駅、内水面・公園等の場地、建物、測地基準点等をデジタル化してあります。


数値地図25000(空間データ基盤):2万5千分1地形図に表示されている情報項目のうち道路中心線、鉄道中心線、河川中心線、水涯線、海岸線、行政界、基準点、地名、公共施設、標高の10項目をデジタル化してあります。


これらのデータは、地理情報システム(GIS)において利用されることを想定したデータとなっています。

Q4:地理情報システム(GIS)とはなにか?

A:地球上の位置情報を持った自然、社会、経済等のデータを、統合的に処理、管理、解析し、その結果を表示する情報システムのことです。都市計画、災害対策、自然保護、マーケッテイングリサーチ等、幅広い分野で意志決定支援等の道具として利用されます。
地形図等に表示された情報も、地理情報システムのための基本的なデータです。

Q5:標準地域メッシュとはなにか?

A:国土を覆う経緯線網による小区画で、土地等に関する情報を地図等によって数値化し表示するための標準です。昭和48年行政管理庁告示第143号で制定されました。
標準地域メッシュは、次に示す階層による地域区画と、そのコードが定められています。


第1次地域区画

我国の国土とその周辺の海域を、1°毎の経線と、40′毎の緯線によって区画(20万分1地勢図の標準の区画に相当する範囲)したものを、第1次地域区画(メッシュ)と呼びます。これに付けられるコードは、区画の南端の緯度を1.5倍した2桁の数字と、西端の経度から100を引いた2桁の数字を、順に組み合わせた4桁の数字で表すと、定められています。

第2次地域区画

第1次地域区画の縦横をそれぞれ8等分して64の区画を作ります。この一つ一つが、第2次地域区画になります。第2次地域区画の地域メッシュ.コードは、8等分した経線方向については南から北へ、緯線方向については西から東へ順に0,1,2・・,7の数字を付け、これらを経線方向、緯線方向の順に組み合わせた2桁の数字で表すと、定められています。

第3次地域区画

第2次地域区画の縦横を、それぞれ10等分して100の区画を作ります。この一つ一つの区画が、第3次地域区画になります。第3次地域区画の地域メッシュ・コードは、10等分した経線方向については南から北へ、緯線方向については西から東へ順に0,1,2・・,9の数字を付け、これらを経線方向、緯線方向の順に組み合わせた2桁の数字で表すと、定められています。
3次地域区画レベルの特定の区画を表示するときは、第1次、第2次、第3次地域区画の地域メッシュ・コードを順にハイフオンで繋ぐ8桁の数字で、例えば5438-23-89等と表示します。
3次地域区画は基準メッシュとも呼ばれ、国勢調査、環境調査等の全国的なメッシュ情報の多くは、この区画によるデータとして整備されています。

分割地域メッシュ及び統合地域メッシュ

分割地域メッシュは、基準メッシュを縦横両方向とも2等分、4等分、あるいは8等分して設定し、2分の1地域メッシュ、4分の1地域メッシュ、あるいは8分の1地域メッシュと呼びます。
統合地域メッシュは、辺の長さが基準地域メッシュの2倍の地域メッシュ、5倍の地域メッシュ、あるいは10倍の地域メッシュとして設定し、それぞれ2倍地域メッシュ、5倍地域メッシュ、あるいは10倍地域メッシュと呼びます。
10倍地域メッシュは第2次地域区画と同じになります。


これらの地域メッシュ・コードの表示方法については、行政管理庁告示第143号「統計に用いる標準地域メッシュおよび標準地域メッシュ・コード」(昭和48年7月12日)に定められています。詳しく知りたい方は、総務省統計局統計センターのホームページを御覧下さい。


平成14年4月に施行された測量法の改正により、日本全域について経緯度が変更されました。旧来の日本測地系による地域メッシュについては、JISの追補により「地域メッシュコードN」と表示することによって、今後10年間に限り猶予措置が設けられました。


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